アンガーマネジメントについて考える
最近、仕事でちょっとしたことでイライラしてパフォーマンスが下がってしまうことがよくある。 そこで昔から名前だけは聞いたことがあった「アンガーマネジメント」について少し調べてみた。
こんな本を読んだ
早速図書館に行って本を物色。 するとこんな本があった。
どんな怒りも6秒でなくなる アンガーマネジメント・超入門 | 安藤 俊介, リベラル社, にしだ きょうこ |本 | 通販 | Amazon
厚くなく、文字も少ない本なんだけど、すごく分かりやすくていい本だった。 この本を読んで学んだことを紹介する。
現代人はイライラしやすい!
人は自分と価値観が違うことにイライラしやすい。 今はテレビを見ても、雑誌を見ても「多様性」が謳われている。
多様性が広まるということは、それだけ自分と違う価値観と触れ合う機会が増えることになる。
さらに、SNSやブログなどで自分の考えを発信することも増えている。 それは同時に受信することも増えるということだ。
違う価値観が増えて、それに触れる機会も増えるということはイライラしてしまうのもある程度仕方ないのかもしれない。
イライラしやすい社会だからといって、怒りをうまく付き合っていかないと、無駄に疲れてしまう。
この本はその「付き合い方」について紹介している。
怒りが起こる3ステップ
怒りが起こるには以下の3ステップがある。
- 物事が起こる
- 物事にラベリングする
- 怒りの感情が生まれる
物事が起こる
まず、物事が起こる。
それはいいことでも、悪いことでも、その種類、大小には関係がない。 ただ起きる。大事なのは次の「ラベリング」だ。
物事にラベリングする
- で起こった物事にラベリングする。 ポジティブなラベリングができれば、そもそも怒りは生まれない。
それが自分にとって無視できる、または許容できる範囲であれば怒りになることはない。
だが物事が許容できないレベルだと、怒りの感情が生まれてしまう。
この「許容できる」範囲を広げてあげることで怒りの感情が湧いてくるのを抑えることができる。
自分が何に対して許容できないのかを知る
人は自分の中の「はず」「べき」が裏切られると怒りが生まれる 「あのときはこうなったはず」 「あの人はこうするべき」 人によってその範囲は違っていて、わかりにくい。 ならその「わかりにくい」をわかろう。
怒りメモする
怒りが湧いたら、その場でメモを取るのがいいらしい。 怒りは通常6秒時間をおけば治まる。 メモを取ることでこの「6秒」をかせぐことができる。
メモの内容は以下の3つ。 1. いつ? 2. 何があった? 3. 自分の怒りレベルは?
メモを取ることによって、自分が何に対して「怒り」を感じているのかパターンがわかる。 パターンが分かれば対処できる。 対処できれば対応できる。 そうやって少しずつ自分の「許容できる範囲」を広げていくことができるようになる。
## 相手のことも考えてみる 自分のパターンはわかった。 何に対して許容できないのかもわかった。 自分のことがわかったら、次は相手のことも考えてみよう。
相手は私の「はず」や「べき」を裏切った。 でも、それは「なんでだろう?」
何か事情があったのかもしれない。
相手のことを考えて、「だったら仕方ないかもなぁ」と思えれば怒りも「許容できる」ようになる助けになる。
まとめ
この本ではその他にも上手な怒り方や、怒りとうまく付き合っていく方法が紹介されている。
全ての感情は人生をよくするためのギフトだと考えることができる。 怒りが持つ価値に気づき、生かすために怒りとの上手な付き合い方を身につける必要がある。
この本はそんな現代人に必須のスキルを身につけるためのはじめの一歩として指針になる素晴らしい本でした。
あなたの「べき」「はず」を手放してみませんか?